ニューヨークの国連本部で続いていたATT成立に向けた交渉会議が、7月27日に終了しました。
この1カ月間、人権を守る強力なATTを推進する国々と、それを阻もうとする国々との間で、激しい攻防が繰り広げられました。いったんは強い条約の成立に期待が高まりましたが、最終日、大国の思惑によって阻まれてしまいました。
現地に集まっていたNGOから落胆の声があがりましたが、一方で、「まだ終わりではない」という力強い声も届いています。何よりも、会議の終了にあたり、90カ国以上が「早期の条約締結に向け努力を継続する」という共同声明を発表。条約の草案は10月の国連総会に送られる予定です。
参加してくれた皆さま、ありがとうございました!
世界中から集まった署名
「ある国で、武器が重大な人権侵害を引き起こす危険が高い場合、その国への武器輸出を許可しないこと」
この3カ月間、このメッセージを各国に届けるために世界中で署名が集められました。そして、62万人を超える人びとがこのメッセージに共感、賛同しました。日本でも、3758筆の署名が集まりました。
集まった署名は、7月3日、アムネスティ、オックスファム、国際小型武器行動ネットワーク(IANSA)を含む多くのNGO代表団が、国連の潘基文事務総長に手渡しました。
採択されなかったことは残念ですが、私たちはあきらめてはいません。そして、武器の規制を求めてアクションを起こしたすべての人に、心から感謝します。
人権を守るための取り組みに、これからもあなたの力を貸してください。
署名提出日 | 2012年7月3日 |
署名提出先 | 国連の潘基文事務総長 |
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