新型コロナウィルスは世界中で前例のない危機をもたらし、感染拡大は今も収束の見通しが立ちません。医療・介護従事者は自らも感染の脅威にさらされながら、日々の職務を全うするため、最前線で新型コロナウィルスと闘っています。
しかし、医療・介護従事者を感染から守るために必要な個人防護具は依然として不足し、医療・介護従事者を対象とした PCR検査の実施体制も十分とは言えません。
そんな厳しい状況の中で重責を担って尽力しているにもかかわらず、医療・介護従事者に対する心ない差別や偏見は後を絶たず、医療・介護従事者はますます追い詰められています。
アムネスティ日本は、医療・介護従事者の人権が置き去りにされていることに対し深刻な懸念を抱き、2020年9月、キャンペーン「新型コロナと闘う医療・介護従事者の安心と安全を守って！」を開始しました。
そして、12月4日、厚生労働大臣政務官と意見交換を行い、集まった署名1,635筆と医療・介護従事者の人権保護を求める要請書を提出しました。牧山ひろえ議員、小熊慎司議員もご同席くださり、PCR検査の実施体制やワクチン接種が可能になった場合の優先順位などについても活発な意見交換を行いました。
医療現場の生の声をお伝えするイベントを開催
2020年10月20日、日本医療労働組合連合会（医労連）のご協力を得て、オンラインイベント「日本の医療の現場で、いま起きていること～新型コロナと闘う医療従事者の生の声を聞く～」を開催しました。
医労連中央執行委員長の森田しのぶさんからは「新型コロナ感染症に関する緊急実態調査」の結果から見える医療現場の状況をご報告いただきました。現場の看護師であり、労災病院労働組合執行委員長の黒木博美さんからは最前線の医療現場で起きていることを生の声としてお伝えいただきました。（下記からご覧いただけます）