2019年8月2日(金)、子どもたちが絵本を通して人権について学ぶ、読み聞かせイベントを開催しました。小学2年生から5年生の子どもたち5名が保護者のみなさんと一緒に参加してくれました。
まずは、難民問題について勉強しました!
難民ってどんなひとたち?世界にはどれくらいいるの?日本にも難民の人たちはいるの?
そんな子どもたちからの疑問について、アムネスティ職員がわかりやすく解説しました。
子どもたちからは、「難民が世界にこんなにたくさんいるとは知らなくて、とてもびっくりしました」といった感想があがりました。
難民の物語を描いた絵本を読み聞かせ
読み聞かせの絵本は『ジャーニー 国境をこえて』。住み慣れた故郷を追われ、命懸けで国境をこえて旅をする難民の家族の物語です。作者のフランチェスカ・サンナさんによって、実際に難民となってしまった人たちのたくさんの旅の話をもとに描かれた絵本です。読み聞かせ人は、「おとなの絵本プロジェクト」のドンハマ★さん。
読み聞かせを終えて、印象に残った絵本のシーンを子どもたちが選び、それぞれが感じたことを話しあいました。
絵本の続きを考えてみよう!
絵本の物語は、難民となってしまった家族がこれからどうなってしまうのか、わからないまま終わってしまいます。子どもたちはその物語の続きを、思い思いに描いたり、文章にしたりし、みんなの前で発表しました。
「これから、難民の人に出会ったら温かく迎えたいと思います!」
読み聞かせに参加してくれた子どもたちからは、「世界に大変な思いをしている人がいると知って悲しくなりました。」「絵本を読んで、難民の人はすごく勇気があると思いました。」「今日学んだことをみんなに伝えたいです。」「難民と出会ったら、やさしく受け入れたいです。」といった感想が寄せられました。
今回のイベントにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!
ドンハマ★さん(読み聞かせ人)
「おとなの絵本プロジェクト」主宰。2014年から大人を対象とした絵本のよみきかせイベントを行い、これまでに約300回、約5000人が参加。「絵本を読んだ大人が元気でニコニコすれば、きっと子どもにもよい影響を与える」という信条のもと、活動を続けている。キラキラの大きな蝶ネクタイがトレードマーク。
プリムス株式会社(P・R・I・M・V・S)
ご提供いただいたジュースを休憩時間にみんなでおいしくいただきました!
きじとら出版
読み聞かせた絵本の出版社から、社長みずからがイベントにご参加してくださいました。
参加者全員に『ジャーニー 国境をこえて』をご献本していただきました。
『ジャーニー 国境をこえて』
実際に難民となってしまった人たちのたくさんの旅の話をもとに描かれた絵本。(フランチェスカ・サンナ作、青山真知子訳、きじとら出版)。
"The Journey" ©Flying Eye Books 2016 Illustrations and Text by Francesca Sanna, Japanese text by Machiko Aoyama
I WELCOMEキャンペーンに参加しよう!
日本は1981年に難民条約に加入し、難民の受け入れがはじまってから30年以上が経ちます。しかしながら、現在も実際に難民として認められる人の数はほんのわずかです。日本政府に難民をもっと受け入れるよう求める署名に、今すぐ参加してください!
署名に参加する(https://www.amnesty.or.jp/landing/refugee/pledge.html)
実施日 | 2019年8月2日(金) |
場所 | アムネスティ日本 東京事務所 |
主催 | アムネスティ日本 |