10月8日(日)、LGBTの人たちのために取り組んでいるアクティビスト、遠藤まめたさんを講師にお招きし、「<10代向け>みんなで語ろう! LGBT」を開催しました。
ディスカッションが中心のワークショップでしたが、議論が大いに盛り上がり、終了の合図後も話が止まらない、という場面も。その様子を、主催したアムネスティ日本 子どもネットワークのメンバーがご報告します。
まずはじめに、参加者の緊張をとくため、アイスブレイク「人間版知恵の輪」で体と頭をほぐした後、早速、ジェンダーステレオタイプについて考えました。
「男らしさ」、「女らしさ」について、周りから言われたことや当たり前とされていることにはどんなことがあるのか、参加者の皆さんに議論していただきました。その中で、男らしさは「○○○できなきゃダメ!」、女らしさは「○○○しちゃダメ!」という事項が多い点や、「ステレオタイプは場合によっては問題だが、生物学的な違いもあるのでは?」といった意見など、さまざまな意見が出されました。
議論の後、LGBTの若者の会「にじーず」よりゲストとして参加してくださった高校生の方にお話を伺いました。周囲の反応や、それに対して彼女が感じたことなど、ご自身の体験について語る彼女の姿に、参加者全員、聞き入っていました。
続いて、講師の遠藤まめたさんよりセクシュアリティーについての基礎知識を、分かりやすい例を交えながらご説明いただきました。平等と公平の違いなど、このテーマで議論する上でのヒントを、イラストを使いながら解説いただきました。参加者からも情報の共有などがあり、とても充実した内容となりました。
休憩をはさんだ後は、LGBT関連の最近の話題について、グループに分かれてディスカッションを行いました。いくつかのニュースの中から、各グループで話し合いたいニュースを選んでもらい、意見を出し合いました。終盤にはグループの枠を超え、全体でのディスカッションに発展するなど、白熱した議論に。
白熱した議論の後は、漫画のあるシーンを用い、周りからの偏見に苦しむ同性愛者の登場人物に対して、「自分だったらどんな言葉をかけるか」について考えました。気が休まるような温かい言葉から、具体的な解決策の提案まで、想像を超える幅広い言葉がでてきて、とても勉強になりました。
最後に、動画を見ながら、「LGBTに限らず、そもそも周りの人たちを枠組みにはめて捉えるってどういうこと?」をテーマにディスカッションを行いました。
参加者の方からは、「ディスカッション形式だったので、色々な人の、色々な観点からの意見をたくさん聞くことができ、とても有意義なイベントだった」、「普段、考えることのない部分を言語化することの大切さ、LGBTだけでなく、自分とは違う多様な人に対する想像力を持つことの大切さに気づいた」といった声をいただきました。
講師をつとめていただいた遠藤まめたさん、ゲスト出演したいただいた高校生の方、そして、ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
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子どもネットワークは、「子どもの権利」に関わる国内外の問題を取りあげ、内部勉強会やイベント企画を行っています。今までに、
- 「知って考えよう!子どもの権利条約」(2017年)
- 「子どもの貧困~日本とアメリカの現状~」(2016年)
- 全3回連続セミナー「子どもと性暴力」(2015年)
などのイベントを企画、開催しています。子どもの権利に関心のある方は、お気軽にご連絡ください!
実施日 | 2017年10月8日(日)14:00~17:00 |
場所 | アムネスティ日本 東京事務所 |
主催 | アムネスティ日本 子どもネットワーク |