12月12日(土)、アムネスティ日本・東京事務所にて「12時間♥ライティングマラソン」が開催され、手紙書きをはじめ、さまざまなイベントが行われました。
盛りだくさんの内容の中、アムネスティ日本のイベント企画・運営ボランティアのメンバーが、メキシコでまん延する拷問について伝えるワークショップを開催しました。ボランティアメンバーの田崎が報告します。
私たち、イベント企画・運営ボランティアが担当したのは、メキシコの拷問被害者、イェセニア・アルメンタさんへスペイン語での手紙書きと、その後の「Let's Party!」の開催です。
工藤律子さんをお招きしてワークショップを開催!
「¡Viva!スペイン語であなたの言葉をメキシコにプレゼント~自白を強要され、今このときも刑務所にいるお母さんへ~」と題して行ったワークショップは、30名を超える方にご参加いただきました。
ゲストの工藤律子さん
当日は、スペイン語圏の社会課題を長年追っているジャーナリスト・工藤律子さんをお招きし、メキシコで国内法によって禁止されている拷問がまん延しているのか、警察や軍による暴力の実態とその背景についてお話しいただきました。
麻薬カルテルが、まるで国際的に有力な企業のように経済や政治に大きな力を持つメキシコ。そんな中で、治安の維持、世論の安定のために「拷問は必要なことだ」と軍や警察は主張し、拷問を含め国家の人権侵害が当たり前のように行われていることを学びました。質疑応答は参加者の方から多くの質問が上がる、活発な時間になりました。
さらに工藤さんには、スペイン語での暴力的な言葉と励ましの言葉を教えていただきました。アムネスティが支援している拷問被害者、イェセニアさんに応援のメッセージを届けるためです。イェセニアさんは、3年前、警察に突如逮捕・拘束され、殺人の罪に問われました。15時間以上に及ぶ暴行と子どもへの脅迫で、自白に追い込まれ、今も刑務所で自由を奪われています。
▽ 動画を見る:拷問被害者 イェセニア・アルメンタさんの証言
「もう一度、子どもたちと一緒に暮らしたい」
そう願うイェセニアさんのために、私たちは彼女の釈放を求める署名を集め、本人へお渡しする応援の手紙をスペイン語で書いてもらいました。
「日本からあなたのことを応援しています」、「イェセニアさんに正義と自由を!」、「いつも、あなたとともに」など、たくさんのメッセージをいただきました。署名やメッセージは当局に圧力をかけ、またイェセニアさんを励ます大きな力になります。後日、まとめてメキシコへ送りました。
参加者と写真撮影!イェセニアさんへのメッセージを掲げて
手作りのメキシコ料理で「Let's Party!」
ワークショップ後の「Let's Party!」では、メキシコのことをもっと身近に感じてもらおうと、現地の料理をふるまいました。手作りのサボテンのサラダやトルティーヤ、チリービーンズなどは、「最高!おいしかった!」との言葉を参加者からいただきました!DJ を迎えて世界各地の音楽を聞きながらのパーティーは、さまざまな国籍や世代の方々が参加し、誰とでも気軽に話せる、楽しい賑やかな時間になりました。
当日、料理長を務めたボランティアの原さん(左)/ みんなで作ったメキシコ料理(右)
このイベントを成功させるため、私たちイベント企画運営ボランティアが準備を始めたのはちょうど半年前。企画内容のアイデア出しから始め、講師との交渉、チラシや資料の作成、イベントの広報、料理メニューの考案と材料の調達、イェセニアさんに喜んでいただけるよう、カラフルにデコレーションした手作りのメッセージカードを用意したりと、準備から当日まで様々な活動をしました。
ボランティアスタッフ一人ひとりが得意分野を活かして、役割を果たし活躍できたこと。なにより活動の中での、ボランティア同士の出会いや、一緒に活動することがとても楽しい経験でした!
パーティにて、工藤律子さんと参加者と一緒に
お忙しい中、ご来場いただいた皆さま、講演してくださいました工藤律子さん、どうもありがとうございました。
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開催日 | 2015年12月12日(土) |
場所 | アムネスティ東京事務所 |
主催 | アムネスティ・インターナショナル日本 |