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勇気あるサウジの女性人権活動家に本当の自由を!

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サウジアラビアで、女性の運転禁止の解除や女性を縛っている男性後見人制度の撤廃を求めて闘ってきたルージャイ・アル=ハスルールさんは、2018年5月、当局に拘束されました。拘禁中、家族や弁護士との面会もなかなか許されず、拷問や性的な嫌がらせを受けました。

2020年12月、ルージャイさんは「外国組織と結託したスパイ活動」と「国に対する陰謀」の罪で禁錮5年8カ月の有罪判決を受けました。うち、2年10カ月が執行猶予とされ、2021年2月10日、実に1001日ぶりに釈放されました。

しかし釈放されてもルージャイさんは自由になったわけではありません。「犯罪者」のレッテルを貼られたまま、一時的に釈放されただけで、当局の裁量でいつでも執行猶予が取り消され、再収監される可能性があるのです。当局の厳しい管理下に置かれ、人権を守るために声を上げることもできません。また5年間は海外への渡航が禁止されています。1000日以上も過酷な獄中生活に耐えてなお、ルージャイさんはこの措置に対して毅然と声を上げ、控訴しました。

サウジアラビア当局に対して、ルージャイさんの有罪判決を直ちに取り消し、表現や移動の自由を保障するよう、また拘禁中に受けた拷問についての調査を実施するよう要請してください。ルージャイさんは女性の権利を求めて平和的に声を上げただけであり、1日たりとも投獄されるべきではなかったのです。

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2021年3月10日、裁判所はルージャイさんの控訴を棄却し、不当な有罪判決を支持しました。当局の反発を招き、執行猶予が取り消されて再収監される危険性があるのを知りながら、ルージャイさんは有罪判決を不服として控訴していました。拷問や性的虐待を受け、1001日間にもわたる過酷な獄中生活を強いられてなお、権利を求める平和的な活動が犯罪と断定され、弾圧されることに対して口をつぐむことを断固として拒否したのです。ルージャイさんは人権のノーベル賞と言われるマーティン・エナルズ賞の最終候補者にもノミネートされていました。

サウジアラビアは近年、経済繁栄を目指す野心的な長期発展計画「ビジョン2030」を発表し、国際的なイベントを開催したり、観光ビザを解禁したりして、海外からの投資を呼び込もうと、明るく開かれた国家のイメージ作りに余念がありません。しかし、その反面では政府に反対意見を唱える者を容赦なく弾圧しています。

サウジアラビアは長らく世界で唯一、女性の運転が禁止されている国でした。また女性が何か行動したり、決定したりする際に夫や父親、その他の男性親族による許可が必要となる「男性後見人制度」も女性を縛ってきました。若き権力者、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は女性の権利向上を目指す「改革者」のイメージを打ち出しており、女性の運転禁止は2018年6月に解禁され、男性後見人制度も少しずつ緩和されています。しかし、実際には改革の最大の貢献者である人権活動家たちは徹底的に弾圧されているのです。

期 間: この署名は終了しました。(2021年3月15日- 2022年3月3日)
要請先: サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード国王兼首相

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。