© M. Bednar (Getty Images)_Amnesty International

ペルー:市民の抗議活動に対する武力行使を止めて!

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今、ペルー全土で、前大統領の解任と逮捕をめぐって、激しい抗議活動が起きています。しかし、新政権は警察や軍を動員し、これを力で抑え込もうとしています。これまでに50人を超える死者が出ており、今年1月には、わずか1日のうちに17人もの市民が命を落としました。

犠牲者のほとんどは、貧しい農民や先住民族など、長く不平等に苦しめられてきた人たちです。彼らは歴史的に、暮らしや医療、教育や政治参加など、さまざまな場面で差別を経験してきました。警察や軍は、人権や尊厳を求める彼らの声を、殺傷能力の高い武器を使って弾圧しているのです。

ペルー当局は、デモ参加者に対する武力行使を今すぐ停止しなくてはなりません。同時に、負傷者に対しては手厚い医療サービスを提供し、犠牲者の遺族には適切な支援が必要です。ペルーで起きている政治危機の代償を、市民に支払わせるべきではありません。

これ以上、尊厳を奪われる市民を生まないためにも、ペルー政府に対してともに声を上げてください!

期 間: この署名は終了しました。(2023年3月10日~5月25日)
要請先: ディナ・ボルアルテ大統領

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ペルーでは過去5年間で6回も大統領が交代するなど、長く政局が混迷していましたが、2022年12月7日に当時のペドロ・カスティジョ大統領が行った共和国議会の解散の発表により、混乱はますます深刻なものとなりました。憲法裁判所と議会によってこの決定は拒否され、カスティジョ大統領はその日のうちに反逆の疑いで逮捕されたのです。ディナ・ボルアルテ副大統領が大統領に就任しましたが、一連の出来事に抗議の声を上げるデモ隊が結成され、前大統領の釈放などを求めて抗議運動を開始しました。

この抗議運動は瞬く間に各地に広がりましたが、鎮圧しようとする当局との衝突で、多くの死者・負傷者が出ています。プーノ県フリアカ市での抗議活動では、2023年1月9日に17人もの市民が死亡し、大勢が負傷しました。抗議が始まってからこれまでに、50人以上の市民が亡くなっています。犠牲者のほとんどは、貧しい農村部や、長く不平等や差別に苦しめられてきた村落の住民です。

アムネスティ・インターナショナルの調査により、こうした地域で、陸軍とペルー国家警察が、特に先住民族や農民に対して、国際法に違反して殺傷能力の高い武器を使用していることが判明しました。先住民族が多く暮らす地域での死者数は、デモによる死者総数の80%にも上ります。今回のデモが深刻化した背景には、ペルー国内で弱い立場に置かれた人たちの不満や、彼らに対する社会的な差別があるといえるでしょう。

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。