イスラエルとハマスなどの武装勢力との間の戦闘はかつてないほど激化し、民間人を壊滅的な状況に追い込んでいます。死傷者の数は前例がないほどに増え、日々、数え切れないほどの人生が、打ち砕かれ、引き裂かれています。
日を追うごとに多くの命が失われ、人道的大惨事は悪化しています。
アムネスティでは市民の犠牲を食い止め、ガザへの人道支援を確保するために、全紛争当事者に即時停戦を要請しています。そして各国首脳に停戦に向けた行動を求めています。
停戦で違法な攻撃がなくなれば、ガザでの犠牲に歯止めがかかります。援助機関が救命のための援助や水、医薬品をガザに運び、危機的状況に対処することができるようにもなります。さらに、病院が救命に必須な医薬品、燃料、設備などを手にすることができ、損壊した病棟の修復も可能となります。
また、停戦になれば、ガザで拘束されている人質の解放を交渉する機会も生まれます。全紛争当事者による戦争犯罪に対し国際的な独立調査を実施する機会をもたらし、長年の不処罰に終止符を打つことにもつながります。不処罰を放置すれば、この先も残虐行為が繰り返されるでしょう。イスラエルによるパレスチナ人へのアパルトヘイト体制の解体など紛争の根本原因に対処することは、急務です。
ガザで続く人道の大惨事に終止符を打つために、すべての紛争当事者に対して即時停戦を要請するよう、日本政府に求めてください!
期 間: | 2023年11月1日~未定 |
要請先: | 石破茂総理大臣 |
※署名(名前のみ)はアムネスティ日本で取りまとめ、要請先に提出します。
何が問題なのか?
ハマスやその他武装勢力によるイスラエルへの残虐な奇襲により、1400人が死亡し、民間人が拉致されました。それに対しイスラエルは容赦ない砲撃を加えており、ガザの民間人の犠牲が激増しています。無差別攻撃やその他の違法な攻撃で、これまでに6,500人以上が殺害されました。そのほとんどが民間人です。ガザでの死傷者の3分の1以上は子どもで、無数の遺体がいまだにがれきの下に埋まったままです。さらに何百万人もの人びとが、家や財産を失い、避難を強いられ、苦境に陥っています。
ガザでは、ハマスなどの武装勢力に人質として拘束されている200人以上のイスラエル人が、依然として危険な状態にあります。また、無差別ロケット弾の砲撃が続く中で、イスラエルで民間人が危険にさらされています。
イスラエルによるガザ封鎖の強化により、水、食料、燃料などの物資の搬入が断たれ、ガザ地区の200万人以上が命の危機にあります。この人道の大惨事はイスラエルによる16年間にも及ぶ占領地ガザ地区への違法な封鎖に起因しており、戦闘が直ちに停止しない限り悪化の一途をたどるばかりです。
全紛争当事者による、戦争犯罪などの深刻な国際人道法違反は、とどまるところを知りません。
このような惨劇と苦しみの中、人間性が勝利しなければなりません。