5月28日、中国の全国人民代表大会は香港に「国家安全法」を導入する方針を決定しました。今まさに、法制化が進められようとしていますが、この法律が現実のものとなれば、香港の人たちの自由が奪われかねません。この暴挙を阻止する緊急署名にご協力ください!
中国では、国家の安全の名の下、政府批判や人権活動に対する厳しい取り締まりが続いています。香港版「国家安全法」が導入されれば、香港でも同様の弾圧が行われることが、強く懸念されます。
中国政府は、「一国二制度を安定させ、香港の長期的繁栄を守るもの」だと正当化しますが、抑圧的な法律は、安定ではなくさらなる混乱をもたらすだけです。
2019年、人びとの力は香港の逃亡犯条例改正案を撤回に追い込みました。「国家安全法」を止めるために、今もう一度、みなさんの力が必要です。香港の人たちの自由を守るために声を上げてください。
香港では、「一国二制度」のもと、高度な自治と表現や集会の自由などが保障されてきましたが、それが徐々に奪われています。中国本土で適用されている国家安全保障に関するあいまいで幅広い定義を、香港当局が次々と取り入れたことで、平和的な集会や表現、結社の自由の権利をめぐる状況が急速に悪化しているのです。
2019年、香港にいる個人の中国本土への引き渡しを可能にする逃亡犯条例の改正は、何百万もの人たちによる抗議活動で、撤回されました。
この抗議活動が始まって以来、デモに参加する人たちを黙らせるために警察は行き過ぎた実力行使に出ています。催涙ガスやゴム弾などを使用し、あいまいな容疑で多くの人を逮捕しました。今回の「国家安全法」導入決定で、香港の人たちはまたしても自由を守るために危険を冒して抵抗しなくてはならなくなりました。
アムネスティは、「国家安全法」がすべての点で国際人権法や基準に沿ったものであることが保証されるまで、この要請を続けます。
期 間: | この署名は終了しました(2020年5月29日-6月17日) |
要請先: | 栗戦書全国人民代表大会常務委員長(中国) |