世界最大の熱帯雨林、アマゾンを守る女性たちが危険にさらされています。
アマゾンでは石油や鉱山などの採掘が推し進められ、森林、多種多様な生態系はもちろんのこと、先祖伝来の土地を守りながらそこで暮らす先住民族の生活が脅かされています。
そんな危機からアマゾンを守るため、エクアドルで勇気ある女性たちが立ち上がりました。彼女たちはエクアドル政府に対して、先住民族が住む地域での石油会社・鉱業会社による採掘をやめさせるよう訴えています。
そのために、正体不明の者たちに襲撃されています。「殺すぞ」と脅迫され石を投げつけられる、槍を持った男に脅される......。被害が本人の家族にまで及んだケースもあります。
女性たちが刑事告発を行ったのにもかかわらず、エクアドルの司法機関による適切な捜査は行われていません。また、暴力や脅迫を受けた人たちの保護も不十分です。
アマゾンを守る女性たちを襲った犯人を裁き、彼女たちを保護するようエクアドルの司法長官に要請してください!
襲撃を受けているのは「アマゾニアン・ウーマン」というアマゾンの自然、女性の権利、教育、健康、文化や伝統を守るために集まった、100人以上の女性から成る共同体のメンバーです。エクアドル政府に対して、石油や鉱物関連企業の採掘をやめさせ、先住民族たちの信仰の地であるパチャママ(現地語で「母なる大地」という意味)と先住民族のコミュニティを守るよう、訴えを続けてきました。
2018年、「アマゾニアン・ウーマン」のメンバーであるネマさん、マルゴスさん、サロメさん、パトリシアさんが、次々と襲われました。
先住民族サパラの長であるネマさんは、石油開発の支持者と思われる集団に、殺害の脅迫を受けました。
マルゴスさんの家は何者かによって放火され、家財などすべての所有物を失いました。
サロメさんによれば、襲撃は「石油採掘から私たちの生活と土地を守ろうと闘っているための報復」なのです。
パトリシアさんは脅しに屈せず、「私たちは団結し、母なる地球を守るために闘い続けます」と決意を語ってくれました。
事件によっては犯人を特定する証拠があるにもかかわらず、エクアドルの司法機関は4人に対する攻撃や脅迫について、適切かつ効果的な捜査を行っていません。犯人が野放しの中、彼女らを保護する措置もとっておらず、4人を危険にさらし続けているのです。
期間 | このアクションは終了しました。(2019年8月8日~2020年2月末日) |
要請先 | サラザール司法長官 |