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香港:天安門事件の追悼集会を主催して逮捕された弁護士に自由を!

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香港の法廷弁護士、鄒幸彤(Tonyee Chow Hang-tung トニー・チョウ)さんは、2021年9月、香港国家安全維持法(国安法)の「国家転覆扇動罪」で起訴されました。

鄒さんは、1989年に起きた天安門事件の犠牲者の追悼行事を主催する団体(香港市民支援愛国民主運動連合会:支連会)の副主席を務めていました。鄒さんは、支連会会員とパートナー団体についての情報提供を拒否したとして元幹部3人とともに逮捕され、「国家扇動転覆罪」で起訴されたのです。支連会はその後、解散に追い込まれました。

2020年6月30日に成立した国安法は、そのあいまいな「国家の安全」の定義によって、香港の人たちの表現の自由、平和的集会、結社の自由などの権利を制限し、政府に対する反対意見を抑え込むために恣意的に利用されています。これまで、数多くの民主活動家や人権活動家、ジャーナリストなどが逮捕・起訴され、有罪判決を受けています。

香港法務長官に、鄒さんに対する起訴を取り下げ、即時無条件に釈放するよう要請してください。

期 間: この署名は終了しました。(2023年12月8日~2024年3月31日
要請先: ポール・ラム香港法務長官

※署名(名前のみ)はアムネスティ日本でとりまとめ、駐日香港経済代表部を通じて要請先に提出します。

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鄒幸彤さんは、弁護士になる以前から人権活動家として精力的に中国本土の人権問題に取り組んでいました。また、香港の法廷弁護士として、国安法で訴えられた政治活動家の弁護をしてきました。

1989年、北京の天安門広場周辺で市民数百人から数千人が軍に殺害されました。経済や社会の改革を平和的に求めた抗議行動参加者に軍は発砲し、彼らを殺害したのです。

鄒さんの所属する支連会は、1990年以来、毎年、この天安門事件の犠牲者を追悼する世界最大の集会を開いてきました。毎年6月4日には、数万人、時には数十万人が、香港のビクトリア公園に集まり、ろうそくの灯を手に天安門事件の犠牲者を追悼してきました。追悼集会の参加者は中国当局に対し、天安門事件の真相と犠牲者に対する説明責任を求めてきたのです。

しかし、2020年と2021年、香港当局は新型コロナウイルス感染症の拡大を理由に、集会を禁止しました。2021年12月、鄒さんは無許可の集会に参加したとして、12カ月の拘禁刑を言い渡されました。さらに2022年1月には、ソーシャルメディアで天安門事件の犠牲者を追悼するよう呼びかけたことを理由に「無許可の集会に参加するよう人びとを扇動した」罪で15カ月の実刑判決を受けました。これは控訴でその後無罪となりましたが、「国家扇動転覆罪」で起訴されているため収監されたままです。また、律政司(検察庁に相当)が無罪判決に対して上告しています。

鄒さんの投獄は民主主義を揺るがすものとして、世界的にも注目を浴びています。2023年には韓国最大の人権団体「光州5.18記念財団」が、鄒さんに光州人権賞を授与しました。財団の審査委員会は、良心の囚人である鄒さんを香港の人たちにとって希望と勇気の象徴と称し、また国際社会に対して香港の民主化を支持するよう呼びかけています。

この署名は終了しました。たくさんの方のご参加、ありがとうございました。