コンゴ民主共和国中南部のカサイ地域では、反政府勢力と政府軍・親政府民兵組織との武力紛争で、世界最悪のひとつに数えられるほど深刻な人道危機に陥ってます。大勢が命を落し、140万人以上が家を追われています。
この紛争では、子どもたちが戦闘に駆り出されています。ユニセフによれば武装勢力戦闘員の6割が子どもです。子どもたちは「魔法の力で守られている」と言われて、モップやナイフなどの簡単な武器を持って最前列に立たされ、大人の盾にされています。
子どもたちは、「村を守るため」「国を解放するため」と親に言い含められ、時には強要され、武装組織からはお金やより良い未来を約束されて、入隊します。入隊の儀式として「魔法の力を得るために」と怪しげな薬を飲まされ、生きた虫を食べさせられます。少女たちは、性的暴力の被害にも遭っています。
解放され、あるいは脱走して戦闘から逃れても、残虐行為を目の当たりにしてきた子どもたちが普通の生活に戻るのは、容易ではありません。村や家族の元に戻っても受け入れてもらえず、帰る場所をなくしてしまうことも......。また、軍や警察に捕まって大人と同じ刑務所に入れられている子どももいます。
子どもたちを兵士徴用から守り、元兵士の子どもたちの社会復帰を支援するよう、コンゴ民主共和国政府に要請してください!
コンゴでは、2015年に中央政府が地方の伝統的首長の影響力を低下させる法律を成立させ、2016年4月には、中央カサイ州の首長任命に横やりを入れてきました。これに反旗を翻した伝統的首長とその支持者が蜂起、鎮圧に乗り出した治安部隊によって首長が殺害されました。
この殺害をきっかけに、支持者の攻撃は激さを増し、政府側との暴力の連鎖は市民を巻き込みながら近隣州にまで急速拡大。両陣営によって虐殺、村の破壊、強かんなどの残虐行為が繰り広げられています。多くの市民が犠牲になり、全住民が避難民になっているとも報じられています。国連人道問題調整事務所によれば、カサイ地方で人道支援を必要としている人は380万人、うち230万が子どもです。
期間 | このアクションは終了しました。(2018年10月11日~12月7日) |
要請先 | ジョセフ・カビラ大統領 |